
【カービングターンとは?】
カービングターンとは、意図的にスキー板への荷重を加え板のたわみによって発生したカービング孤を利用してターンする技術。
カービングターンは厳密にはパラレルターンの1種。
カービングターンは元々正しいターンを行うには谷足への荷重も必要となるため難易度が高いターン技術のひとつであった。
しかしカービングターンを容易に行えるように開発されたカービングスキーの登場により状況は一変。
現在はブーツの真下部分が細くスキーの両端が幅の広い形状であるカービングスキーが広く普及し誰でも一定の荷重でカービングターン同様の効果を得られるようになっている。
【ステップターンとは?】
ステップターンとは、踏み出しと踏みけりの2種類の動作からなるターンのこと。
スピードの維持をしながらターンを行いたい場面では踏みけり系のステップターンを行い、外足を強く蹴りだして山側に大きく体重を預けていく。
【アルペン種目の種類とは?】
アルペン種目の種類は、大きく分類して6種類の競技種目に分類される。
6種類の競技は以下のとおり。
| 【アルペン種目の種類】 | |
|---|---|
| 日本名 | 呼び方・英語表記 |
| ☆滑降 | ダウンヒル(Downhill) |
| ☆スーパー大回転 | (Super Giant Slalom) |
| ☆大回転 | (Giant Slalom) |
| ☆回転 | (Slalom) |
| ☆複合 | (Combined) |
| ☆スーパー複合 | (Super Combined) |
【スーパー大回転とは?】
スーパー大回転とは、滑降とともに高速系種目に分類されるアルペン競技。スーパーGとも呼ばれる。
元々は滑降と大回転があったが、その中間にあたる「両方の特性」を組み合わせた競技として誕生した経緯があり歴史はまだ浅い。
【スーパー大回転の特徴】
スーパー大回転は滑降と回転が組み合わさった競技である。
アルペン種目で最もスピードが出る競技種目はもちろん滑走である。滑降の滑走スピードは100キロを常時超えている超ハイスピードである。
スーパー大回転も滑降ほどではないが、トップスピードは優に100キロを超えてくる競技。
このスピード感に加えて回転のターン要素も求められるスーパーGは体力も技術も筋力、そしてバランス能力などすべての能力が求められる。
また、スーパー大回転は試走は一切認められないという特徴がある。
選手は滑走前に下見を行うことはできるが、実際に走行するコースで練習を行うことはできない。
【スーパー大回転のルール】
スーパー大回転では、コースに設置された旗門を通過しながらゴール地点まで滑走を行う。
旗門は赤と青の旗門が交互に並べられており、最低でも男子で35旗門、女子で30旗門の旗門がコースに設置される。
【滑降・ダウンヒルとは?】
滑降・ダンヒル(ダウンヒル)は、アルペン競技種目において最も高速かつ最も長い距離を滑走する競技種目である。
滑走スピードの平均は100キロを常時超えており、最高速度に達すると150キロを超えてくる。
このことからも危険性においても最も高い競技であることもわかる。
日本では、ダンヒルと思われているケースが多いが正しくはダウンヒル。
【クローチングターンとは?】
クローチングターンとは、クローチング姿勢を保持したまま行う浅いターンのこと。
ターン技術の中でも難易度はかなり高く、踏み込みよりも傾けと板のカービング性能を重視するターンとなる。
クローチングターンではパラレルのようなきれいな弧を描くターンはできないため、大きな斜線を描くようなターンになる。
【ダウンヒルのスピード】
ダウンヒルはアルペン競技の中で最もスピードの出る競技である。
その最高時速時速は実に150キロに達する。
そのため、コースの両脇には防護用のネットや雪で覆われたクッション性の壁などを設け選手がコースを飛び出した時の対策を施している。
しかし、やはり生身の人間。150キロにも及ぶスピードで衝突をすると、どれだけ防護措置を施しても大怪我はまぬがれない。
【ウルリケマイヤーの事故】
1994年のワールドカップ大会。
オーストリアの女性アスリート、ウルリケマイヤー選手がダウンヒルの滑走中に転倒。
そのまま速度計測機に衝突し亡くなるという痛ましい事故が発生している。
体重が男性よりも軽い女性であってもダウンヒルでは100キロ以上のスピードが優に出ている。
事実、ウルリケマイヤーの当日の事故時のスピードは120キロに達していたという記録がある。
【空気抵抗との戦いが続く】
ダウンヒル滑降競技における最大の敵は、コース以上に高速に達した時に人体に襲い掛かってくる空気抵抗が大きい。
100キロを超えるスピードを生身の体で移動すると、その空気抵抗はすさまじいGとなってぶつかってくるのだ。
この空気抵抗を少しでも緩和させるために、ダウンヒルのストックは体の形状にフィットするように曲がりくねった形状をしている。
アルペンスキーヤーはトップ選手になるほどこのストックのカーブが人体にフィットするかどうかに関してもこだわりが深い。
またウェアに関しても空気抵抗が最も少なくなるよう、人体にフィットさせるよりも平滑面を多く持てるような構造になっている。
選手自身ができる空気抵抗に対する措置は姿勢を維持する練習やバランスの強化など。