
【レットとストロークの判定方法・判定基準について】
スカッシュのコートは原則として横幅が6.4メートル。縦幅が9.75メートルの長方形のコート。
このやや狭いコート内で激しい打球を打ち合う以上、相手選手と接触してしまう場合や接触はなくとも常時一方に不利な状態が「発生する可能性」をもっているスポーツ競技である。
またボールの返球の為ラケットを振る際にこのまま振ると相手選手にラケットがぶつかる可能性がある場合は自らスイングを辞めるケースも出てくる。
そのため、スカッシュでは相手選手の影響によってボールを打ち返すことが出来なかったケースに限り自分自身で審判に状況を申告する権利をプレイヤーが保持している。
この審判に申告する権利がレット。
申告の際にはレットプリーズと声に出して申告する。
尚、申告を受けたレフリー及びマーカーは以下の3つの中からひとつの判定を下す。
| 【レットの判定方法】 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 判定 | 処置 |
| ①レット | 申告を認める | やり直しで試合を再開 |
| ②ノーレット | 申告を却下 | そのまま試合を継続 |
| ③ストローク | 申告を認めポイント を与える |
申告側に加点し試合を継続 |
【サーブのルール・フットフォルトになるケースとは?】
スカッシュのサーブはサイドウォールとショートラインが接する点を頂点とした1.6メートル四方の正方形で作られているサービスボックスに片足を入れた状態でサービスを打つことがルールで定められている。
サービスの場面で以下のケースが発生した場合は「フットフォルト」が宣告されアウトとなり相手に得点が加算される。
◆サービスを打つ際に足がサービスボックスから離れる
◆サービスボックスのラインしか踏んでいない(ラインはサービスボックスに含まれない)
◆ショートラインより前の床に触れる
スカッシュはテニスなどのようにサーブの打ち直しが認められていない。(従ってダブルフォルトというルールが存在しない)
【スカッシュ(Squash)とは?】
スカッシュとはスカッシュ専用のラケットを用いて四方が壁に囲まれた専用コート内で得点を競うインドアスポーツのことである。
イギリス発症のスポーツであり主に東ヨーロッパではサッカーと同様に非常に人気が高いスポーツ競技のひとつである。
21世紀になり、日本においてもようやくスカッシュの認知度が高まってきている。
スカッシュは専用のコートが必要となるため設置を希望する場合でも設備投資が大きなネックとなっていたがスポーツクラブなどを中心に徐々にコートが増えてきている。
【ハンドアウト方式の勝敗について】
スカッシュのゲームでは原則としてラリーポイント制によって試合が行われる。
しかし、練習などでゲームを行う際はハンドアウト方式による15点先取の1セットマッチや9点のセット先取方式でゲームを行うケースもある。
| 【ハンドアウト方式のスカッシュのゲーム】 | ||
|---|---|---|
| セット数 | 得点 | 勝敗条件 |
| ☆1セットマッチ | 15点 | 1セット先取 |
| ☆3セットマッチ | 9点 | 2セット先取 |
| ☆5セットマッチ | 9点 | 3セット先取 |
【スカッシュの特徴について】
スカッシュの最大の特徴はおそらくスカッシュのコートにあると言えるだろう。
スカッシュのコートは、四方が壁に囲まれており、4方の壁と床面を使用してゲームを行う。
スポーツクラブなどで一般的に見かけるコートは後ろ面がガラス張りとなっているコートが多い。
ゲームではプレイヤーは壁に囲まれたコートの中で戦う。
そしてこの壁を駆使して戦う事にこのスポーツの楽しみがある。
これは限られたスペースしか使用できなかったスカッシュというスポーツ競技が生まれた歴史に大きく由来している。
限られたスペースで戦術を駆使して戦うスポーツ競技。
【ラリーポイント方式とは?】
スポーツ競技のスカッシュの試合ではラリーポイント形式で試合が進行する。
以前はバレーボール同様にサーブ権が移動しサーブ権保有時のみに得点が加点されるハンドアウト方式で試合が行われていたが現在の公式戦は全てラリーポイント形式にてゲームが行われるようになっている。
尚、ラリーポイント方式とはサーブ権の有無に関係なくポイントを加算していく試合方式。
試合は1セット11点先取で行う。
公式戦は原則として5セット戦の3セット先取。
一般大会などでは3セット戦の2セット先取で大会が運営されるケースもある。
尚、10対10の場合はタイブレーク。
【スカッシュの戦術の基本】
スカッシュのルールは実にシンプルである。
しかし、スポーツは4方面が壁であるという不可思議な競技。
そのため、実に様々な線戦術が存在する。
戦術の全ての基本は「T」と呼ばれるエリアの保有が大きく関与する。
バスケットボールなどでは、リバウンドを制するものはゲームを制すると言う言葉が存在する。
【スカッシュの発祥について】
スカッシュの発祥の地はイギリスのロンドン。
スカッシュ競技の発祥は19世紀にさかのぼる。
19世紀初頭、ロンドン郊外にある
●フリート監獄
にいた囚人達が、退屈しのぎのために
●監獄の壁
を利用したのが発祥である。
監獄は塀に囲まれているため、この壁を使用してボールを打ち合ったのが発祥の要因。
【大会のコートは一味違う】
日本ではスカッシュはまだまだ認知度の高いスポーツと呼べる競技には至っていない。
以前に比べるとスポーツクラブなどでのコートの設置も増加してきてはいるが、本場のヨーロッパ地域から比べると圧倒的に環境が少なくまた認知度低いのは事実である。
尚、スカッシュ発祥の地であるイギリスのロンドンでは、大きな大会が行われる際、そのコートは何と全面ガラス張りのコートとなっている。
この全面ガラス張りのコートを使用するのは、観客がどの角度からでも見えるようにしているため。
日本では後方だけガラス面となっているコートが大半であり、前方(フロントウォール)・横面(サイドウォール)から観客席がガラス越しに見える感覚を体感することはなかなかできない。
【スカッシュで使用するボールについて】
スカッシュで使用するボールは小さな黒いゴム状のボールを使用する。
このボールは温まるまでは弾みが悪いため、試合をする際は必ずボールを温めるために打ち込みを行う必要がある。
尚、このスカッシュのボールは使用環境がハードになるとへたりが早いため頻繁に交換する必要がある。
またゴムという特性から長期間使用していないボールも交換が必要となるケースも多い。