【最低限のゴルフのマナー】
初めてゴルフ場に訪れる際には、最低限のゴルフのマナーを覚えておく必要がある。
これはゴルフがエチケットとマナーを非常に重要視しているため。
他のスポーツ競技もエチケットとマナーを大切にする点は同様であるが、ゴルフ場ではその日初めて顔を合わせる人も多く、また競技年齢の幅が最も広いスポーツとも言われるように自分よりも一回りも二回りも年齢が上の先輩方々も多くいる。
ここではまずゴルフ場についてラウンドを開始するまでの最低限のマナー、事前に学習しておくべきポイントをまとめる。
ゴルフ場でラウンドを行う場合は、当日の朝ゴルフ場に到着してから受付でラウンドの予約を行うケースが多いが、近年ではインターネットで容易にゴルフ場の予約ができるようになっている。
もし事前に予約を入れている場合は、最低でも必ずコースを回る開始時間の30分前、可能であれば1時間~90分前にはゴルフ場に到着するようにすることが大切だ。
ゴルフ場ではラウンドを開始する前に素振りや実際にボールを打つことができる練習場が用意されている。
ギリギリに間に合ってウォーミングアップも何も出来ない状態で慌ただしくゴルフをスタートしていては一緒にラウンドをするメンバーに対しても迷惑をかけることになりかねない。
ゴルフのラウンドでもしキャディーさんが一緒に回る場合は、必ずキャディーさんに自分から挨拶をするようにしたい。
キャディーさんはゴルフ場のコースやゴルフに関する最低限のマナーを把握しており、ラウンド中に色々と教えてくれることも多い。
ゴルフを継続していくとキャディーさんから学ぶことがいかに多かっただろうと後々感じるようになるだろう。
【規定打数は72】
ゴルフでは、各コースごとに規定打数が設定されているのはご存知だろう。
規定打数は一番短いコースでパー3。ロングホールとなるとパー5となる。
尚、パー6以上のコース、パー2以下のコースは存在しない。
規定打数は基本的に各コースの長さを元に設定されることが多いが、コースの難易度も加味されて設定される。
規定打数の設定は、ゴルフ場の難易度を表す大事な指標ともなり、設計者の意図や実力が出る。
尚、IN36、OUT36で知られるように、INとOUTで規定打数が異なってはいけない規定がルールに定められている。
【ラウンドスタート時のマナー】
ゴルフの基本中の基本。ゴルフは基本的に4名でラウンドを行うスポーツ。
4名以下であれば問題はなく2名以上であればOKとなる。
一番最初の1番ホールでの打順は基本的に「くじびき」によって行う。
1番ホールにはステンレス製のくじが設置されていることが多いので確認しておこう。
尚、1番ホール以降は、前のホールで最も打数が少なかったものから打っていくことになる。
1番目に常に打てるようになれば、あなたもグッドプレイヤーの仲間入りを果たしているはずである。
【イーブンパー(Even Par)とは?】
イーブンパー(Even Par)とは、IN、OUTの1ラウンドを終了した時点で72打プラスマイナス0の状態であることを指す。
各ホールにおいてボギーやバーディーがあったとしても、最終的なスコアがプラスマイナス0におさまった結果となった場合はイーブンパー(Even Par)である。
ハンディキャップは、このイーブンパー(Even Par)の数字をもとに、設定される。
尚、ラウンド中の競技途中段階において、規定打数プラスマイナス0の状態であるときも、解説では「現在イーブンパー」という解説がなされる。
しかし、これも現段階におけるラウンド経過時点の規定打数プラスマイナス0の状態であることを指す。
【バーディー(Birdie)とは?】
バーディー(Birdie)とは、ホールに設定されている規定打数よりも1打少ない打数でカップイン、ホールアウトすること。
初心者の場合は、このバーディーをまず一度でもとれるようになりたいもの。
現実的にはスコアが100を切るようになるまでに、何度かこのバーディーチャンスが訪れるようになっている。
一番多いケースはやはりパー3のコース。
初心者でもアイアンが上手な選手の場合は、パー3のコースでまずはバーディーを狙っていくことが上達への近道であると言われる。
これはバーディーを狙う練習を行うことでパーセーブも徐々にできるようになってくるという意味もある。
【ホールインワンとは?】
ひとつのホールで規定打数に限らず1打でカップインすることをホールインワンと呼ぶ。
一般的に見られるのは、パー3のショートホールにおけるホールインワン。
これはパー4以上のホールでは距離の設定が長く、ワンオンさえも難しいことが要因に挙げられる。
【ホールインワン保険とは?豆知識】
ホールインワン保険というものがあるが、ホールインワンを出すと、出した本人がラウンドを同行したメンバーに、何かしらのお礼を行う慣習がある。食事などが一般的ではあるが、ある程度の金額をお祝いとして行うケースが多いため、ホールインワンを出してしまった時の為の保険が用意されているのである。
【コンドル(Condor)とは?】
コンドル(Condor)とは、各ホールの規定打数よりも4打少ない打数でカップインすることを指す。
コンドルのほか、トリプルイーグルやダブルアルバトロスなどもすべてこのコンドルを意味する言葉。
コンドルの可能性があるホールは、パー5のコースのみ。
パー5のコースでホールインワンを達成したときのみコンドルが達成されるこになる。
なお、IN,OUTともにパー5が設定されているホールは4ホールずつ。
1ラウンド計8回のチャンスがあることに理論上はなっている。
しかし、現実的にコンドルがなされる可能性は極めて低い。
この要因は単純にパー5のホールで1ONさえもできないため。
ドラコンなどの大会では500ヤードを飛ばす達人もいるが、一般的な大会では認められない反発性の高いクラブを使用していたり、ティーが恐ろしいほど高く、まるで野球のスイングに近いスイングでその距離を飛ばしているケースが大半であり、方向性をつけることは難しく、またボールもその強いスイングに耐えうるものでなくてはいけないなど制約が多い。
この規格外の記録とも思えるコンドルを達成した選手はいるのだろうか?
実は2002年にこの記念すべきコンドルを達成したゴルファーがいる。
その名は マイケル・クリーン (Michael Crean)
米コロラドのカントリークラブのラウンド中、9 番ホール、なんと517ヤードのパー 5 というロングコースでその記録は達成された。
コースは直線のストレートコース。
曲がりくねった馬蹄コースの森越えショットではなく、ロングのストレートコースで達成されたという偉業が今後なされることはなかなかないだろう。
それほど飛距離と方向性の両立は難しいのである。
【規定打数の名前の由来】
ゴルフでは、鳥の名前が多く出てくる。
これは大方の方がご存じだろう。
バーディー、イーグル、アルバトロス、コンドル、これらはすべて鳥の名前から名称がつけられている。
バーディーとは訳すと、小鳥という意味をもつ。
小さな鳥全般をさす広い意味の言葉。
イーグルは「鷲」である。
アルバトロスは聞きなれない言葉かもしれないが、日本のアホウドリを指す。
コンドルはそのままコンドルで認識されているかと思う。
これらの鳥の名前が付けられた由来は実は明らかになっていない。
しかし名づけられた鳥の大きさが徐々に大きくなっていることからも鳥のサイズと比例しているのがわかる。
どれがどれかわからなかくなってしまった場合は、大きな鳥の名前がついているものほど良いものと考えてもよいだろう。
【ドッグレッグとは?】
ゴルフの実況テレビを見ていると、420ヤード右ドッグレッグ。
などという言葉が出てくる。このドッグレッグとはいったい何だろうか?
このドッグレッグとは、コースの形状が犬の足のように曲がっているコースであることを指す。
犬の足を思い出せばわかるが、まっすぐに伸びきっているようなことはない。
この犬の足の形状をコースにたとえてドッグレッグという言葉が使われているのだ。
犬の足でなくともよいのでは?
という疑問もあるかもしれないが、ゴルフでのドッグレッグとはコースの形状を指すと覚えておこう。
【アゲンストとは?】
アゲンストとは向かい風の状態であることを指す。
ゴルフは風の影響を大きく受けるスポーツ。
風を読み、コースを読むのがゴルフの醍醐味ともいえる。
ゴルフ場は海岸沿いのコースに設計されるケースが多いが、このような海岸沿いのコースでは風の計算が重要になる。
アゲンストの場合は、当然キャリーが減るのでティーショットの落としどころも風を計算に入れて打たなくてはいけない。
テレビなどで解説者がアゲンストという言葉を使っているときはボールからピンに向かって向かい風の位置にあたることを指す。
【シングルとは?】
シングル、もしくはシングルプレイヤーという言葉を聞いたことがあるだろうか?
ゴルフ経験者であれば「シングル」と言えばわかるが初心者はそうはいかない。
このシングルとは、ハンディキャップの数のことを指す。
ハンディキャップが一桁台のことを総称してシングル、もしくはシングルプレイヤーと呼ぶ。
一応自分はシングルです。と言えば、ゴルフ仲間からは、「すごいねぇ~」と言う会話がでるもの。
これは72でまわるホールを、82以下でまわることができる実力がある証しとも言えるため、レベルが高いことを指すとも言える。
【フォローとは?】
フォローとは、追い風のことを指す。アゲンストは向かい風、フォローは追い風。
ゴルフではフォローの風が吹いている時が一番スコアを崩すと言われている。
ゴルフのグリーンは、一般的にコースに対して受けるようにやや傾いているコースが多い。
初心者向きのコースであればなおさらこの傾向は強い。
そのため、フォローによって距離が伸びすぎてグリーンを越えてしまうと、パットは下りとなり距離感が難しくなる。
【スライスとは?】
スライスとは、右打ちの選手の場合、打球が右へ曲がってしまうことを指す。
ゴルフの初心者はこのスライスに悩む方が多く、飛距離も出ない打球となりやすい。
プロ選手の場合は、たとえば右ドッグレッグのロングコースの場合は、あえてスライスを使って攻めるケースもある。
ただ曲げることはそれほど難しくないが意図的なスライスで曲がり具合をコントロールすることは難しい技術である。
【アルバトロス(Albatross)とは?】
アルバトロス(Albatross)とは、規定打数よりも3打少ない状態でカップインすること。
プロ選手であっても1生に一度出るか出ないかの強烈な成績であり、ホールインワンよりも確率はさらに低い。
アルバトロスが達成される条件を考えてみるとパー3ではすでにありえないことがわかり、パー4、パー5でのみ可能性が出てくることがわかる。
パー4のコースでホールインワンを達成するとマイナス3打となり、ホールインワン兼アルバトロスの達成ということになる。
しかし、パー4のコースを1オンさせるだけでも難しいのが現状であることから、パー4コースにおけるアルバトロスの達成は難易度が高い。
パー5のコースでは1オンはよほどの飛ばし屋でもない限り無理なので、2オンイーグル狙いの2打目が直接カップインするようなケースでアルバトロスの達成がなされる可能性がある。
現実的にアルバトロスが出ているケースもやはりこのようなケースだ。
しかしいずれにしてもアルバトロスは雲をつかむほど難しいことであり、狙ってできる代物ではない。
【マスターズトーナメント(The Masters Tournament)とは?】
マスターズトーナメントは男子の世界4大メジャートーナメントのひとつにあたるビッグトーナメント大会。
アメリカジョージア州のオーガスタで行われるのは非常に有名な話。
毎年開催されるゴルフ場がオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブと決められているのは、マスターズのみである。
【アーノルドパーマー(アーノルド・ダニエール・パーマー)】
若い世代の方は「アーノルドパーマー」と言えばゴルフブランドとして把握しているかもしれない。
アーノルドパーマーは世界4大ゴルフトーナメントであるマスターズトーナメントで優勝4回の記録をもつゴルファー。
洋服でも知られるように、プレイ以外でも様々な分野で活動しアメリカではTV出演も多くこなしゴルフの認知度を広めた第一人者として知られている。
マスターズトーナメントは1年おきに優勝。
全英オープンは2連覇以外なし。
全米プロゴルフ選手権は優勝なし。という何か不思議な記録を残している点も彼が強すぎず、弱くもない人気につながったと見られている。
4大ゴルフトーナメントのひとつがとれずグランドスラマーにはなれなかったが人気は今もなお高い。
1958年:マスターズトーナメント優勝
1960年:マスターズトーナメント初優勝:全米オープン初優勝
1061年:全英オープン初優勝
1962年:マスターズトーナメント優勝:全英オープン2連覇達成
1964年:マスターズトーナメント優勝
【全米オープンとは?】
全米オープンとは、アメリカの全米ゴルフ協会が主催となって開催される世界4大ゴルフトーナメントのひとつと認定されているビッグ大会。
全米オープンゴルフ大会のコース設定は最も厳しいとされるコースづくりを行うことでも有名。
深いラフ、狭いフェアウェイ、壁のようなバンカーが特徴。
優勝するスコアもイーブンパーがラインとなるように設計されているとも言われている。
【ジャック・ニクラウス(ジャック・ウィリアム・ニクラス)】
ジャック・ニクラウスはマスターズの帝王として今も尚最多優勝記録が破られていない伝説のゴルファー。ゴルフをしている限り、彼の名前は何度も耳にすることだろう。
トレードマークの金髪から「ゴールデンベア」と称され親しまれていたニクラウスも今は白髪となっている。ゴールデンベアがついているゴルフウエアやヘッドカバーなどを目にすることも多いが、これらはニクラウスの愛称からブランドとして製品化されたゴルフブランドである。
1963年:マスターズトーナメント初優勝
1965年:マスターズトーナメント優勝
1966年:マスターズトーナメント連覇達成
1972年:マスターズトーナメント優勝
1975年:マスターズトーナメント優勝
1986年:マスターズトーナメント11年ぶりの復活優勝(最年長優勝記録となっている)
【イーグル(Eagle)とは?】
イーグル(Eagle)とは、各ホールにおける規定打数よりも2打少ない状態でカップインすること。
最もチャンスが多いのはパー5のロングホール。
これは、ロングホールで2オン1パットという流れでイーグルが達成されるケースが最も確率的に高いという統計的なデータに基づく。
パー5のコースは18ホール中4ホールと設定されているケースが大半。
この4つのうちの幾つかで必ずイーグルを狙いやすくなっているホールが存在する。
このようにコースの設定を見極め、そのホールにチャンスがあり、どのホールで仕掛けるべきか?が見えてくるようになるとゴルフは極端に楽しくなってくるだろう。
ベテランやある程度ドライバーの飛距離が稼げる選手にとってパー5はチャンスのホールとなるが、初心者や入門者にとっては事情が全く異なる。
これはドライバーが安定しない点に要因がある。
一般的にドライバーは最もまっすぐ飛ばすことが難しいクラブである。
初心者に多いスライスなどもアイアンではそれほどスライスしないが、ドライバーとなると話は別。
ダブルボギー、トリプルボギーをたたいてしまう最大の要因はグリーンにのせるまでに何打も消費してしまう点にある。
入門者にとってロングホールは魔のコースとも言えるのだ。
一度ラウンド終了後のスコアをチェックし、どこで大きくたたいているかをチェックしてみよう。
おそらく100を切るまでは、このパー5のロングホールに落とし穴があるはずだ。
【フックとは?】
フックとは、右打ちの選手が左側へボールを曲げてしまったボールの軌道のこと。
フックを起こす選手はパワーヒッターに多い。
初心者の多くはスライスに悩むが、スライスは大きな怪我をすることが少ない。
逆にフックボールはOBを発症する確率が高く、トップ選手でもフックの悩みを抱えているアスリートは多くいる。
フックボールは飛距離が大きく出るボールでもあることから、距離を得たいときはややフック気味にショットを打つ選手もいる。
しかし、ゴルフコースはフックボールに厳しいコース設計がなされている場合が多いので注意が必要。
【ゴルフ場の選び方と予約】
これから初めてゴルフ場に行く場合は、まず目的としているゴルフ場に当日空きがあるかどうかを事前に必ず確認しておくことが大切である。
これは大きなコンペなどが入っているとせっかくゴルフ場に行ってもラウンドができない可能性があるためだ。
平日の場合は、まず間違いなくラウンドができないようなことはないだろうが、週末は特に人気の高いゴルフ場の場合は混み合うため予約をとっておくのがベストである。
ゴルフ場の予約は圧倒的な利用者数とレビュー数を誇るGORAが最も使いやすい。
初めてゴルフ場の予約を行う方の為に簡単に最もオーソドックスな予約手順をまとめておく。
【ゴルフ場の予約手順】
①平日もしくは週末の空き枠検索を選択
②対象エリア・地域を選択
③空き枠の残り数を確認し少ないものからチェック
・チェック項目は「料金」と「利用者の評価の☆の数」だけで良い。
④念のためアクセスを確認(車で行く際に無理のない場所か?)
⑤予約ボタンを押しラウンドの開始時間を選択
⑥「本予約」「仮予約」を選択
以上が予約の流れだが、一度行ったコースであれば5分程度で予約ができるようになる。
幹事をもし務めなくてはならなくなったケースではインターネットで予約をした場合、更に電話で空き状況を再確認しておくことが大切。
また当日に大きな大会などとブッキングしていないかについても確認しておく事が重要である。