ハンドボールのルール

ハンドボールのルール・競技規則・反則と罰則・ポジション・専門用語の解説。

◆ハンドボールのルール

◆ハンドボールの試合時間規定(小学生・中学生・高校生・一般)

【試合時間】

ハンドボール競技の試合時間は、対象となる年齢によって試合時間が異なっている。

基本的な試合時間の設定は以下のとおりである。

【ハンドボールの試合時間規定】
対象前半休憩後半休憩延長
小学生20分10分20分5分なし~10分
中学生25分10分25分5分10分
高校生30分10分30分5分10分
一般30分10分30分5分10分

このように年齢で試合時間を区別しているのはもちろん体力的な問題を考慮してのこと。

例えばバスケットボールでは小学生は1クォーターに付き5分~6分、中学生は8分、高校から10分となるようにスポーツでは年齢によってゲーム時間を変化させているケースは多い。

尚、大会によっては延長を前後半にわけて試合を行うケースもある。

◆ハンドボールのボールサイズ規定

【ハンドボールのボールのサイズについて】

ハンドボールで使用されるボールの大きさは小学生・中学生・高校生以上でボールのサイズが異なってくる。

尚、使用するボールの規定は以下のように定められている。

【ハンドボールのボールのサイズ規定】
対象男性女性
小学生1号球1号球
中学生2号球2号球
高校生3号球2号球
一般3号球2号球

尚、高校生以上はサイズが変わらない。

また女性は中学以上で大きさが変わらない。

◆延長戦の規定・試合時間

【延長】

ハンドボールの試合では競技時間内で勝敗が決まらなかった場合は5分間の休憩後10分の延長戦がおこなわれる。

更に延長でも勝敗が決まらない場合は7Mスローコンテストを行い勝敗を決める。

尚、延長戦の時間帯はタイムを申請することができない。

※大会によっては延長を2回、10分の前後半戦を行うケースもある

◆追放とは?(※ルールから削除)

【追放】

追放とは
●暴力行為
●乱闘
 などのスポーツマンらしくない行為に対して処される罰則。

サッカーのイエローカードに相当し、一度追放を受けた選手はその試合に出場することはできず代わりの選手を投入することも出きない。

尚、2011年度からは追放はルールから削除されている。

◆プッシング

【プッシング】

プッシングとは、プッシュの意味で、相手を押す反則の事を指す。

ハンドボールではスクリーンやポジション取りの際に手で相手を押す行為に関してはプッシングのファールが成立する。

尚、手を使わずに胸や背中などで相手を押す行為もプッシングファールである。

◆罰則は?相手のスローインで開始

オフェンス側がファールを犯した場合、ボールはターンオーバーとなり相手ボールのスローインからスタートとなる。

但し、プッシングが発生する多くのケースではディフェンス側の反則であるケースが多いのが現状。

ハンドボールではファール回数による退場というルール規定は存在しない為、軽微なディフェンスファールに関しては実質何度でも行うことが可能となっている。

◆戦略としてファールを組み込む?

ハンドボールではどのチームもエース級の選手に対し、エリアによっては激しいコンタクトをチーム戦略で行うケースが多い。

これはディフェンス側のファールである場合は、もともと相手ボールであるため、「実質的な罰則」が存在していない為である。

この事から、ディフェンス側が戦略的にハードなディフェンスをポイントで行う事になるが、これはハンドボールというスポーツ競技の特性として捉え、トップレベルのオフェンスプレイヤーは、激しいチェック、コンタクトを受けることを前提として練習を行う。

また、試合が荒れてくると判断されるディフェンスに関しては審判がゲームコントロールを行い、早めに重い処置を課しておくケースもある。

ハンドボールのゲームでは選手だけでなく、審判、コーチの力量がゲーム内で試されると言っても良いだろう。

◆ハッキング

【ハッキング】

ハッキングとは、相手の手をたたく反則のこと。

シュートのブロックの際や、保持しているボールをディフェンスしている際に、ボールではなく手に触れてしまいオフェンスがボールを落とした際などもハッキングが成立する。

ハンドボールでは比較的多いファールのひとつである。

ハッキング後の処置は相手のスローインからゲームが再開となる。

◆チャージング

【チャージング】

チャージングとはオフェンスプレイヤーが強引なカットインなどでディフェンスプレイヤーに接触する反則のことである。

コースがない状態で無理やりパワーで相手を押し込んだり、腕などで吹き飛ばしてポジションを作るなどの行為もチャージングもしくはプッシングによる反則が成立する。

但し、ディフェンス側が遅れた状態での接触でディフェンスがバランスを崩して転倒するなどの場面では仮に接触があってもチャージングとならない。

◆トリッピング

【トリッピング】

トリッピングとは、
●つまづかせる
●足を引っ掛ける
 などの反則のことである。

オフェンス・ディフェンスを問わずトリッピングは宣告されるが不可抗力であると審判が判断した場合はトリッピングとならないケースもある。

基本的には故意である場合の反則である。

◆メンバーチェンジ

【ハンドボールのメンバーチェンジ】

ハンドボール競技ではメンバーチェンジは自由に何度でも行うことが可能。

回数制限もなく交代の度に審判に申請する必要もない。

このルール規定によりメンバーチェンジを最大限に活かした戦術がハンドボールでは組まれる。

特にディフェンスが得意な選手はディフェンスの場面に投入、速攻が欲しい場面ではスピードのある選手を投入する等、専門職的な選手の起用が可能となる。

◆スローイン

【スローイン 】

スローイン とは、サイドラインからボールが出た際の再開時に行うサイドラインからおこなうパスのこと。

タイムは一時止める。

尚、ハンドボール競技のスローインでは、フリースローを行う選手がボールがデッドとなった場所から最も近いサイドラインからパス出しを行いう。

この際、ラインを踏んだ状態でスローインを行うルール規則が定められている。

◆バックパス

【バックパスとは?】

バックパスとは、体の後ろ側から味方へパスを行うハンドボールの技術の一種である。

敵を引きつけた状態から自分の体を壁のようにしてブラインドを作りチームメイトにパスをするシーンが多く見られる。

バスケットボールのビハインドバックパスと同様。

◆ラインクロス

【ラインクロスとは】

ラインクロスとは、ゴールエリアラインを踏み越すこと。

ハンドボールではキーパー以外の選手がゴールエリアに侵入してディフェンスを行うことは認められていない。

またゴールエリア内に飛び込んだ後にキーパーやゴールポストに当たって跳ね返ってきたボールに触れた場合もラインクロスとなる。

但し着地前の空中に居る状態で跳ね返ってきたボールが体に当たるなどしてそのボールがゴールに入った場合はラインクロスは成立せずにゴールが認められる。

◆パッシブプレー

【パッシブプレー】

パッシブプレイとはオフェンス側の遅延行為のこと。

バスケットボールではルール上明確に24秒以内にオフェンスを行う(※ミニバスケットボールは30秒以内)というルールが定められているがハンドボールの場合は時間に関係なく審判の判断でパッシブプレーを予告することができる。

審判はパッシブプレート判断した場合、腕をあげることで宣告を行う。

尚、パッシブプレーの予告はシュートしたボールがゴールやゴールキーパーにあたり跳ね返ってきたボールをオフェンス側が再度保持した場合はパッシブプレーは失効し審判は腕を下ろす。

但し、オフェンス側が繰り返しフリースローを得てもパッシブプレーは有効であり審判は常に腕を上げて予告が継続中であることを示す必要がある。

◆スカイプレー

【スカイプレー】

スカイプレーとは6mエリア内の空中でパスをつなぐプレイもしくはシュートのこと。

ハンドボールのルールでは6M以内のゴールエリアにディフェンス側のキーパー以外の選手が入ることはできない。

しかし、6Mエリアの外から飛び込み空中でパスを受けて着地前にシュートを打つ、もしくはパスで繋げるプレーは認められている。

バスケットボールのアリウープに近い感覚である。

空中でパスを受けた選手から再度スカイプレーパスを受けてシュートを打つプレイは「ダブルスカイ」と呼ばれる。

滞空時間を必要とするプレイでもあり選手のジャンプ力が求められる為、難易度は高いが、花がありハンドボールの中でも観客が盛り上がる技術のひとつである。

◆ライトウイング

【ライトウイング】

ライトウイングは相手ゴールに向かって右側のサイドに位置するレフトウイングの対照ポジション。

主に速攻の起点となるポジションであり、右サイドからの角度のないサイドシュートなどシュートの正確性が求められるポジションである。

オフェンス・ディフェンスにおいてもスピードが求められるポジションでもある為、トランジションの切り替えが早い選手であることがまず条件。

更に足が早く左利きの選手がこのポジションに付くケースが多い。

◆レフトウィングとは?

【レフトウィング】

レフトウィングは相手ゴールに向かって左側のサイドに位置するライトウイングの対照ポジション。

日本人は右利きの選手が多いため、ハンドボールの速攻ではレフトウイングを正サイドと呼び速攻の起点ポジションとなる。

センター方向へのペネトレイトやミートでオフェンスフォーメンの組み立てにも活躍するポジション。

サイドシュートでは角度が薄くなるため、オフェンスでは高いシュート技術力も必要となる。