バスケットボールのルール

バスケットボール・ミニバスケットボールのルール・反則・ファール・バイオレーションの種類を専門解説。

◆バスケットボールのルール

◆バイオレーション

【バイオレーションとは?】

バイオレーションとは、バスケットボールのルール上、禁止されているプレイやコート外にボールが出るなどのアウトオブバウンズなどが発生した際に宣告されるシグナルのこと。

バイオレーションを宣告されると、ボールは相手チームのボールとなってゲームが再開される。

主なバイオレーションには、
●トラベリング
●ダブルドリブル
●ラインクロス
●ルーズボールバイオレーション
●バックパス
●3秒バイオレーション(3秒ルール)
●5秒バイオレーション
●8秒バイオレーション
●24秒バイオレーション(24秒ルール)
●30秒バイオレーション(ミニバスケットボール)
 などのバイオレーションが存在する。

バスケットボールのルールでは原則として、このバイオレーションとファールによってルールの大元が構成されている。

バイオレーションは反則ではないが、試合の再開は相手ボールのスローインからスタートする。

◆バスケットボードのバイオレーションの規定

【ボードの横に当たったらバイオレーション?】

バスケットボールの試合中によくバスケットボードの横にボールが当たってしまうことがある。

コーナーからのショットの軌道がずれてしまったケースや、ローポストからのオフェンスでエンドに追い込まれた場合のジャンプシュートで角度がない場合によくあるケース。

また、ボードの真下やシュートのボールが大きく跳ねてボードの上にあたってコートにボールが戻ってくるようなケースもある。

試合では、このような場面でバイオレーションの宣告がなされるケースとなされないケースがあるがどうしてだろうか?

これはバスケットボードがルール上どのように定義されているのかを把握しておくことで答えが見えてくる。

◆バスケットボードの裏面以外はコートとみなす

まずボードの横に当たったケース。

これはバイオレーションではない。

そしてボードの下に当たったケース。

これもバイオレーションではない。

ではボードの上にあたったケースはどうだろう?

ここで迷う選手も多いかもしれないが、ボードの上もバイオレーションではない。

これは、ルールブックのコートの定義を確認することで見えてくる。

コートの定義はエンドラインの内側まで、及びバスケットボードの裏面以外まで。

と規定されている。

これはバスケットボードの裏面以外はバスケットコートと同様の扱いであることを意味している。

バックボードバイオレーションは、「コート外の部分にボールが触れたよ」という扱いになるわけだ。

◆これはダブルドリブル?

ドリブルしていたプレイヤーがボールを保持し、バスケットボードにボールを投げた場合。

この選手は、ボードから跳ね返ってきたボールをそのままキャッチしシュートに行った場合、このプレイはどのように扱われるのだろうか?

ここでポイントとなるのは、ボードに向かって投げたボールが
●リングにあたったかどうか?
●最初からディフェンスを交わすためのボードの利用であったのか?
 というポイントである。

結論から言えば、バスケットボードはフロアと同等の扱いであるため、ドリブルしていたボールを保持し、ボードに投げて自分が再度触れた時点でダブルドリブルのバイオレーションが成立していることがわかる。

しかし、リングに当たっている場合はタイマーもリセットされ、フロア以外の部分に触れていると判断されるためダブルドリブルは成立しない。

尚、NBAではこのようなプレーが発生した際に間違ってもダブルドリブルのコールがなされることはない。

これはショー的なプレイとして黙認されているプレーの一つにすぎない為である。

◆トラベリング

【トラベリングとは?】

トラベリングとは、ボールを保持しているプレイヤーがドリブルをしていない状態で3歩以上歩くこと。

バスケットボールでは、2歩以上歩くとトラベリングが宣告される。

トラベリングの定義は、
●1歩目の軸足となった足が離れるかどうか?
 がトラベリングの判定基準となり、
●3歩目がついたかどうか?
 に関してはトラベリングの基準とならない点がポイントである。

但し、ランニングシュートに関しては、1歩目の軸足が離れるのはOKとなっている。

尚、トラップなどでスティックとなりピボットフットが「ずれる」などの行為もトラベリングの対象となる。

またディフェンス側のコンタクトによって軸足がずれた場合は通常はディフェンス側のファールとなるが、オフェンス側が完全に負けている、いわゆる逃げている姿勢であると判断された場合はトラベリングが宣せられるケースも多い。

◆NBAのトラベリングは甘い?

【NBAのトラベリングは甘い?】

NBAとはバスケットボールの本場、アメリカのプロリーグの事。

このNBAでは、独特のルール、認識の元でバスケットボールが展開されていることをご存知だろうか?

特にトラベリングに関しては、いくつか甘い判定?とも思える判定が見られるケースが多くある。

これはNBAがショーサービスを重んじている点が大きく関与している。

よくあるケースとしては単独速攻のダンクシーン。

誰がどう見ても3歩以上歩いているトラベリングのケースであっても審判はまず笛を吹かない。

これは普通にレイアップに行ける場面であるにも関わらず、観客を盛り上げる為にショータイムを作っていると判断されるため。

当然観客はもちろん決められたチーム側も「トラベリング!」などと指摘することはない。

甘い判定というよりは、ケースバイケースでの全体の流れを読んだ判定ととらえるべきだろう。

◆ダブルドリブル

【ダブルドリブルとは?】

ダブルドリブルとは、ボールを保持しているプレイヤーがドリブルを一度やめ、再度ドリブルをする行為に対するバイオレーションのこと。

バスケットボールでは、一人のプレイヤーが
●一連のドリブル
 を行えるのは一度までとルールで定義されている。

そのため2回目のドリブルを開始するとダブルドリブルが宣告される。

ダブルドリブルの定義は、「ドリブルの一連の流れがどこで始まりどこで終了しているか?」がダブルドリブルの判定基準となる。

これはプレイヤーがドリブルの継続と判断しているプレイに関しても、一度保持したと審判にみなされた場合はダブルドリブルを宣告されるケースもあることを指す。

◆パーミングによるダブルドリブル

最も多いケースとしてはガードの選手がドリブル中にパスを入れようとして一瞬ボールを支え持つ形になるが、ディフェンスの反応を見て再度ドリブルを継続するケースである。

例え一瞬のボールの保持であっても「パーミング(ボールを支え持つこと)」と判断される為、ダブルドリブルのバイオレーションが成立する。

尚、ファンブルはドリブルとみなさない為、ファンブル発生後のドリブルはダブルドリブルとならない点は把握しておくべきポイントである。

◆バックコート・バイオレーション

【バックコート・バイオレーションとは?】

バックコート・バイオレーションとは、旧称バックパスのこと。

バックコート・バイオレーションは、オフェンス側のプレイヤーがフロントコートからバックコートへの
●パス
●ドリブル
 などの行為を行った際にバックコート・バイオレーションが宣告される。

尚、ミニバスケットボールではこのルールが適用されない点に注意。

バックコート・バイオレーションルールがあることから、中学校以上のバスケットボールでは、コフィンコーナーやセンターラインを利用するハーフコートディフェンスの戦術が大きく変化する。

スリークォーターからプレスをかけコフィンコーナーでトラップをしかける1-2-1-1や2-2-1オールコートゾーンなどはバックコートバイオレーションを視野に入れてのディフェンスシステムのひとつ。

◆フロントコートへドリブルでボールを運ぶケース(ルール改正)

バックパスは一度ボールがフロントコートに運ばれたとみなされない限り成立する事のないバイオレーションである。

ここで覚えておきたいポイントはドリブルでフロントコートに侵入する際の「3点セット」である。

ドリブルでボールをフロントコートへ運ぶ際には、「右足」「左足」「ボール」の3つが全てフロントコートの床に触れない限り、ボールをフロントコートへ運んだとはみなされない。

8秒バイオレーションも存在するため、ガードプレイヤーがフロントコートへボール運びをする際は、必ず3点全てを触れさせるように意識しておく必要がある。

また逆に言えば、コフィンコーナーに誘導されてしまった場合であっても、両足が完全にフロントコートに入ってしまっているケースでもバックコートの床にドリブルしている限り、何度でもバックコートに戻ることが可能である。

8秒にゆとりがあり、トラップされる危険性がある場合は、センターライン側からフロントコートへ入り直すことも可能となったという点は大きなポイントである。

◆ルーズボール・バイオレーション

【ルーズボール・バイオレーションとは?】

ルーズボール・バイオレーションとは両チームプレイヤーのどちらの保持でもないボールである際に、
●ゲームがコート上でとまってしまった際
●ボールがコート外に出てしまった際
 に宣告されるバイオレーションのこと。

ルーズボール・バイオレーションが発生した場合は、「オルタネイティング・ポゼションルール」にのっとりゲームを再開する。

尚、ルーズボール状態でラインを出た場合はラインクロスが宣告されずにルーズボールとなる。

◆アウト・オブ・バウンズ

【アウト・オブ・バウンズとは?】

アウト・オブ・バウンズとは、ボールがコート外に出るなど、バスケットボールの基本となるバイオレーションのこと。

アウト・オブ・バウンズには、
●カットボール
●バスケットボードの裏側、もしくはコート外のものへの接触
 などのアウト・オブ・バウンズが存在する。

アウト・オブ・バウンズの際は、アウト・オブ・バウンズが発生した最も近くの
●エンドライン
●サイドライン
 からスローインを行いゲームを再開する。

審判はバイオレーションのジェスチャー(パーで片手を上げる)を行った後に、再開後のオフェンス方向を示す必要がある。

◆インターフェア

【インターフェアとは?】

インターフェアは
●旧称バスケットボールインターフェア
 のことである。

インターフェアとは、相手がシュートしたボールがバスケットボールリング上にある際に
●リング
●ネット
●バックボード
 などに触れる行為全般を指す。

インターフェアは故意の有無にかかわらず宣告される。

ディフェンス側のインターフェアは得点(カウント)、オフェンス側のインターフェアはバイオレーションとなる。

やや処置が似ている判定としてはボールに直接触れる「ゴール・テンディング」がある。

◆ゴール・テンディング

【ゴール・テンディングとは?】

ゴール・テンディングとは、オフェンスもしくはディフェンスがシュートされたボールの軌道が下降段階にある際にボールに触れる行為をさす。

審判によってディフェンス側のゴール・テンディングが宣告された場合はそのシュートの得点が認められる。

尚、ボールが下降段階に入っている場合でありそのシュートがリング上の軌道にあれば、シュートが入らないであろうと思われるボールであってもゴール・テンディングは適用となる。

ただし、明らかに軌道がずれリングにあたる要素がまるでない場合はゴール・テンディングとならずターンオーバーとして判断される。

尚、ゴール・テンディングはバンクシュートに関しても下降段階であればゴール・テンディングの適用となる。

逆にオフェンス側のプレイヤーが下降段階にあるボールに触れた場合は得点は認められずバイオレーションとなる。

但しショー的な要素を含むアリウープに関しては厳密にはゴールテンディングであったとしても得点を認める。

これはバスケットボールというスポーツ競技における試合の定義において4者(選手・監督・審判・観客)によって創り上げるものとして定められている点があげられる。

◆3秒ルール・3秒バイオレーション

【3秒ルール・3秒バイオレーションとは?】

3秒ルール・3秒バイオレーションとは、オフェンス側のプレイヤーが制限区域内に3秒以上連続してとどまる行為に対するバイオレーションのこと。

制限区域に進入後から3秒以上経過した際には、3秒バイオレーションが宣告される。

尚、3秒バイオレーションの成立条件は原則としてボールがフロントコートにあることが条件。

また日本のミニバスケットボールでは、フロントコート内にボールが保持されていてもゲーム戦術、進行などに一切かかわりのない3秒バイオレーションに関しては、3秒バイオレーションは宣告しない。

また以下のケースでは3秒バイオレーションが成立しないので選手及び審判の方は確認が必要。

【3秒バイオレーションが成立する3つのケース】
制限区域から出ようとしている場合のオーバータイム
チームメイトがシュートを打った時
転倒などの不可抗力で制限区域から時間内に出られなかったケース
ポストマンがアウトレットパスを出しオフェンスを組み立て直す意思が確認できるケース

基本的に3秒バイオレーションは制限区域内にオフェンスプレイヤーが居続けることでディフェンスが不利な状況になると判断されるケースでのみ宣告される。

◆5秒ルール・5秒バイオレーション

【5秒ルール・5秒バイオレーションとは?】

5秒ルール・5秒バイオレーションには大きく3つのパターンが存在する。

この3つのパターンとは以下の3つのケースである。

【5秒バイオレーションが成立する3つのケース】
ボール保持プレイヤーの5秒バイオレーション
フリースローの5秒バイオレーション
コート外からのボールを入れる際の5秒バイオレーション

以上の3つケースが5秒バイオレーションが成立するケースである。

尚、カウントはタイマーではなく、審判がビジュアルカウントによるシグナルを出しカウントを行う。

◆8秒ルール・8秒バイオレーション

【8秒ルール・8秒バイオレーションとは?】

8秒ルール・8秒バイオレーションとは、オフェンスチームがフロントコートまでボールを運ぶ際の時間制限の事。

バスケットボールのルールでは中学生以上になるとフロントコートまで8秒以内にボールを運べない場合に8秒バイオレーションが宣告される。(ミニバスケットボールでは8秒バイオレーション規定がない)

この8秒ルールの適用によってスピーディーなゲーム展開がなされ、オールプレスや2-2-1といったオールコートディフェンスが活きてくる。

尚、フロントコートへボールを運ぶには両足がフロントコートの床につくことが条件となっている。

その為、ドリブルでドライブしながら片足だけぎりぎりフロントコートに飛び込んで時間に間に合ったとしても8秒バイオレーションが成立する。

◆24秒ルール・24秒バイオレーション

【24秒ルール・24秒バイオレーションとは?】

24秒ルール・24秒バイオレーションとは、オフェンスチームが
●シュートを打つ瞬間
 までの時間制限ルールの事。

オフェンス側は24秒以内にシュートまでいけなかった場合に24秒バイオレーションが宣告される。

日本では従来、30秒ルールが規定されていたが、現在はスピーディーな展開が特徴であるNBAにならい24秒ルールが適用となっている。

ショットの際に24秒ブザーが鳴った瞬間にわずかにでも手にボールが触れていた場合は24秒バイオレーションが成立。

当然シュートが決まったとしてもノーカウントとなる。

◆30秒ルール・30秒バイオレーション

【30秒ルール・30秒バイオレーションとは?】

30秒ルール・30秒バイオレーションとは、オフェンスチームがシュートを打つ瞬間までの時間制限ルールの事。

現在、日本国内のバスケットボールでは、
●ミニバスケットボール
 のみでルールが適用されている。

オフェンス側が30秒以内にシュートを打てなかった場合、もしくは30秒の時点でボールに触れていた場合は30秒バイオレーションが成立する。

尚、中学校以降は、この制限タイムが24秒となり高校、大学、社会人、プロまでルールは変わらない。

※24秒ルールに関しては、24秒バイオレーションを参照

◆ボックスワンディフェンスの利点・欠点?

【ボックスワンの利点・欠点とは?】

ボックスワンとはバスケットボールのディフェンスシステムの1種。

マッチアップゾーンの1つに分類する考え方もある。

戦術としては相手チームに強力なオフェンスプレイヤーがいる場合に用いられる。

ボックスワンでは強力なオフェンスプレイヤーにマンツーマンで常時チェック。残りの4人はほぼ正方形に近いゾーンを組む。

2-3ゾーンや3-2ゾーンと比較すると、ギャップが広いという欠点があり、またペリメーターのパス回しからの3ポイントシューターが多いチームの場合は機能しない可能性が高い。